2015年9月24日木曜日

親御様のお気持ちを理解した撮影

 当方は、先生はもちろん親御様のお気持ちを理解して撮影いたしております。それは、板付きはもちろん、袖幕から登場し演技後の袖幕入りまでのカメラワークのことですね。

【ヴァリエーションの場合】

 全て、段取り良く撮影できるとは申しませんが、待機している舞台幅サイズが、少しでも寄れている方が良い。そして、なるべく早くルーズ全身サイズで撮り、演技後の決めポーズまで同サイズ位で撮影し、センターに移動してレベランスをするので上半身サイズにし、お辞儀で全身サイズに戻します。

 そして、ここからが本論です。

 親御様目線で考えた場合、親御様は袖幕に入るまで我が子を追うように見ています。だからこそ、袖幕にフレームアウトするまで、ルーズ全身サイズでフォローしています。

 これを、レベランス後にセンター位置を移動すると、すぐに引き絵に切り替えている動画を観ますが、親御様は納得していないと思いますね。また、ダンサーやキッズクラスに於いても、袖幕に入る直前にリアクションされることがあります。だからこそ、寄っといて良かったと思うのですね。

但し、前のダンサーが退場する前に、次のダンサーが登場する場合は、引き映像に切り替えています。また、ダンサーが完全に退場していないのに照明を消す舞台スタッフの時は、やむ終えず引き絵に切り替えないとつながりが可笑しくなるので、不本意ですが引き絵に切り替えてます。

 次に、このカメラワークをすることで、編集にもメリットがあり、リアルタイム色温度変換にも好都合となっております。

【補足】
 一般的なバレエ発表会のダンサーサイズは、手足が切れないルーズ全身サイズです。そんな中、未だに海外のバレエ公演動画を観ていますと、途中で上半身サイズをスイッチングしています。これは、テレビ局が撮影する視聴者向けの撮り方ですね。しかし、我々のお客様(依頼人)は関係者のみであり、手足の演技が分かるルーズ全身サイズで撮ることが基本原則です。そこで、十人十色と申しますか、アップを望んだり、レヴェランスなのに上半身サイズは要らないとする先生方もおられます。だからこそ、メールで良いので、ご要望と確認はされると良いですね。

2015年9月10日木曜日

バレエ発表会を綺麗な色合いで撮影

 バレエの第1部小品集では、演目ごとに照明の色温度(色合い)が変わることが多いです。ちなみに、バレエ劇では、演技中に色温度が変わることもあります。これを何も対策しなければ、真っ青になったり真っ赤になったりします。

 そこで、当方はゲネプロ時に各演目の色温度を調べており、プログラムにメモしておきます。そして、本番ではプログラムに豆球を照らし、演目間の暗転中にリアルタイム色温度変換しています。

 今回で言えば、3900K⇒4500K⇒3900K⇒5500K⇒3900K⇒4200Kと、カメラの色温度調整ダイヤルを回し、色温度をリアルタイム変換いたしました。

 このことにより見事に、客席のお客様が見て感じた本当の色合いに正しく調整することが出来たのでした。

 ちなみに、写真学校で学んだことは、電球が3200Kで太陽光が5600K。曇りは約6500Kです。例えば、カメラのホワイトバランスを5600Kにしたまま、日陰の花を撮るとくすんだ色あいになり6500Kに変えると、温かみのある綺麗な色合いになります。そして、舞台照明は、意図的に光量を変えたり色温度の違う照明に切り替えたりしていますので、オートホワイトバランスにしたところで、必ずしも見た目の色合いになるとは限りません。なので、100Kごとに色温度調整することで、見事に見た目の色合いに調整することが出来るのです。

2015年7月13日月曜日

お客様は最高のバレエダンサー

 綺麗で絵になるダンサーさんは、演技も最高でスイッチを入れ直し最高の映像を撮っています。こうなるとお金ではなくやりがいを感じ、情熱のすべてを高度なカメラワークにそそぎます。だからこそ、ローコスト&ハイクオリティーは、真実の謳い文句です。

 初めてのバレエ撮影からずっと続いているバレエ教室様と、日本で最も大切にしているバレエ教室様が、バジルとキトリで繋がりました。そして、他にも続かせていただいているお教室も沢山おります。そんな中、復活のバレエ教室さんからもご依頼頂きました。その全てのお客様は最高のバレエダンサーさんです。構成・振付・指導はもちろん人間性も素晴らしい人たちばかりです。 感謝感謝ですね。

2015年6月17日水曜日

バレエの先生のお言葉

 少しばかりこだわるのは、・必要以上のアップは不要。 小さすぎず、大きすぎず。(たとえソロでも天地ぎりぎりまでの人物アップ、顔の大写しなどは不要)あくまでも演目それぞれに適した映し方が望みです。

 私は、この先生のお言葉が理解できて、いつも守っています。 特に、「あくまでも演目それぞれに適した映し方が望みです。」に賛同しています。

 だからこそ、マニュアルズーム操作が出来なければなりません。 私は、世界のバレエ動画をよく観ています。 もちろん、上手いカメラマンもいますが、もう一つ分かっていないカメラマンもいますね。オンタリー中のズームだけに、スローズームでサイズ変更が遅すぎたり、サイズが寄りすぎて、 インカムでスイッチャーから「寄りすぎだから少し引いて」と指示が来たかのように、今度は、オートズーム だけに引きすぎてしまっていた。先生も同じ感想になるのだろうな。

 また、ズームを嫌う人が多いようだが、世界の動画を観ていると、結構ズームを多用していて、 私とカメラワークが、そっくりなシーンも良く観ます。つまり、同じこだわりを持っているカメラマンであれば同じになるのは当然です。 本日も勉強いたしました。

【師匠のお言葉】
 「常に額縁に飾っても恥ずかしくない構図で撮りなさい。」
 バレエ発表会を同録で全収録するには、ズームレンズでないと出来ません。そして、リアルタイムに画面サイズ変更し、良い構図にする努力をしております。それは、ダンサーさんが常にアクティブに舞台全体を使い演技しているからで、ゆっくりな電動ズームではフォロー出来ません。なので、男性と女性の二人の演技中に片方しか映っていない動画を観ることが有ります。だからこそ、ズームを使って二人を常に画面に収め続けるのですね。それが、常識でありお客様の望みだからです。

 舞台公演の収録は、映画やドラマ、プロモーションビデオのように取り直すことが出来ません。ですから、画質が良いからと言って全てを単焦点レンズにすることも無意味です。

 また、当方はライカ製で全域F2.8のズームレンズを所有しており、お客様のご迷惑にならない後部座席から、2台の固定撮影(Fix)として、2種類の舞台幅サイズを作り全収録しています。これが、あることで、業務用メインカメラは、安心して今撮るべきダンサーに集中し、ダンサーのアクティブな演技を確実に映し撮っています。

2015年6月12日金曜日

Blogger(Google+含む)で世界の方々と繋がる

【2019年(令和元年)7月28日更新】
Google+でFollowingしてくださると、限定公開でサンプル動画をご覧になれます。但し、当方からもFollowingしないと観れませんのでお待ちください。映像は鉛筆画加工し音声は無音にしているので、肖像権・音楽著作権が守られています。ちなみに、音声は、会館の音響設備が対応している場合、デュアルモノで頂いております。これは、例えば(L)に音楽のみ、(R)は司会と拍手というように分けて録音しています。なので、バレエとは関係ない著作権フリーのBGMを使う必要がなくなりました。そして、本番編集では、現在48kHz/16bitにステレオミックス変換し高音質再生で聴く事が出来ます。

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【感想】いいですねー。天は空きすぎてなく、足元も詰まりすぎてなく、心地よい画面サイズであり、リフトしたり男性ダンサーがジャンプしてもマニュアルズーム操作でカメラワークしているため出来るのですね。そして、常にお二人の演技をマークし、今は1人、ここで2人と見事にフォロー撮影できております。ダンサーの躍動感ある演技が素晴らしいカメラワークにより、高級なバレエ映像となってバレエの感動に貢献していますね。

【感謝】
 思えばスペインのバレエダンサーさんから先にFollowingしていただいたことでfacebookよりもGoogle+に魅力を感じました。そして、現在63人の皆様からFollowingしてもらっています。そんな中、とても光栄で素晴らしい海外のバレエ芸術監督さんとSNS交流いたしております。

【フォロワー様の職業】
 バレリーナ,ダンサー,振付師,ダンス,プロのバレエダンサー,オリエンタルダンサー,クラシックバレエの先生,芸術監督,ベリーダンサー,インストラクター,WEBコンサルティング,文化会館

【フォロワー様の地域】
Japan,Heidelberg,Chile,Chicago,Santiago,Russia,France,mntk,Brasil,Bulgaria,Tokyo,Ukraine,Kiev,Yokohama,Florida,California,Canada,Vienna,Verona,Toronto,Richmond,New York,

【ブロガー国別閲覧者】
日本・アメリカ合衆国・ロシア・中国・フランス・ドイツ・ウクライナ・大韓民国・アイルランド・ポーランド・イギリス・フィリピン・スイス・フランス・インド・イタリア・トルコ・ベネズエラ・シンガポール・アラブ首長国連邦・ベトナム・オランダ・モルドバ・ルーマニア・スペイン・ニュージーランド・メキシコ・シリア・香港・ガーナ・ベルギー・チェコ共和国・ラトビア・スウェーデン・ブラジル・ポルトガル・タイ・サウジアラビア・レバノン・エジプト・インドネシア・アイルランド、リトアニア、フィンランド、アンギラ、マケドニア(旧ユーゴスラビア共和国)、ミャンマー (ビルマ)、トルクメニスタン、セーシェル、バングラデシュ、ジョージア、ペルー、ボリビア、チリ、コスタリカ、チュニジア、アゼルバイジャン、57ヶ国。

2015年6月10日水曜日

観るだけからワクワクする感動へ

【2018年1月16日更新】
 ただ映ってるだけではつまらない。 私の演技は出来るだけタイトに、そして、手足は切れない安心サイズ。 基本は全身サイズでも、見せ場の演技は感動的に撮って欲しい。

 これらのご要望をお客様の立場になって考え、確実かつ思いっきりの良さでカッコいい映像を撮っています。

【カッコいい映像】
◎天が空きすぎていない。
◎足元が詰まりすぎていない。
◎心地よい画面サイズ。
◎演技にあわせたリズミカルなカメラワーク。
◎フォーメーションがタイトショットになっている。
◎レヴェランスでは、上半身サイズで撮れている。
◎グラン・パ・ド・ドゥでの正面向きリフトシーンのタイトショットが一瞬撮れている。
◎マネージュを程よいタイトサイズでフォロー出来ている。
◎膝つき決めポーズになっても、ダンサーと一体となって天が空きすぎないズームフォローでカメラワークも決まっている。

2015年6月7日日曜日

バレエのリフトシーンについて

【更新2017年12月6日】
 はじめに、舞台の演技で共通として言えるのは、全身サイズで撮ることで、演技中は寄らないのが原則です。しかし、海外の一流バレエ団ほど、アップ(上半身サイズ)のある撮影をしています。この矛盾が解決されずに今日まで続いておりますが、先生方によっては、問題にする人としない人がいます。そこで、カメラマンとしては、その時の先生が望まれる撮り方をしています。なので、一般論として、一切、アップがいらないのであれば、言って頂ければ幸いです。一番心配なのは、親御様から我が子のアップが1場面もないと言われてしまうことですね。なので、演技終わりの挨拶で寄ってあげているのですが、それでも、全員サイズで映してと言われてしまったら、アップなしのビデオになりますね。

 さて、絵になるリフトシーンは、どっちにしてもズーム操作しないと、画面からはみ出てしまいます。ならば、引いて逃げるより寄って感動を得る方がやりがいがあります。その為にもプロならマニュアルズーム操作が出来なければなりません。それを見越して最初からゆったり過ぎる構図の撮影は論外です。

 また、全体像を撮り続けるシーンも、もちろん有り、撮影技術にも自信がある業者です。そして、これらは絶対に寄るのではなく、お客様あっての撮影ですから、寄って欲しくなければ寄らないですし、全身ルーズサイズで撮り続けることもしております。

【クラシックバレエのリフト】
 バレエのリフトを話題にしているサイトを見つけました。 女性の体重の問題。持ち上げる男性の体力。苦労されているからこそリフトが成功すると嬉しいものですね。 だからこそ、全身ルーズサイズで撮るバレエであっても、リフト成功の時は、海外のバレエ公演動画にもあるように、一瞬でも上の女性ダンサーに寄れている撮影があれば嬉しいものですね。いや、嬉しいはずです。 ちなみに、ある先生から「カメラ技術におきましては、絶大なる信頼をしておりますので、すべてお任せします。」と言って頂きました。

【補足】
 「寄れるけど寄らない」のと、「寄って欲しいのに寄れない」では意味が違います。また、「寄れるレンズを所有」しているのと、「これ以上寄れないレンズ」でも意味が違います。

 先生と親御様でどちらが大事かと言うとどちらも大事です。だから、フォーメーションや演技が分かればOKではなく、演技後の挨拶では寄ってあげたいですね。何故なら親御様にも喜んでいただきたいからです。

2015年5月5日火曜日

バレエのリフト&フィッシュ・ダイブ

【Ballet lift and fish dive】
 クラシックバレエの撮影では、引く時は引き、寄る時はタイトショットとメリハリのある撮影をしています。そんな中、今回もバジルとキトリのリフト&リプカをタイトで撮ることに成功しました。そして、オープニングシーンでリフトシーンをスローモーションにして編集いたしました。こういった撮影・編集は、もう何回もやっており、先生方との信頼関係で行っていることですね。だから最高に満足なのです。

 または、お客様のご要望を尊重いたしますので、寄らない撮影も可能です。だからと言って、寄れないカメラマンでも良いと思うのは、論点のすり替えですね。優秀であることが最大の美徳です。

 ちなみに、バジルとキトリの御二方は、当方にとって凄く大切な先生方なのです。まさか、ご一緒で撮影出来るとは夢にも思いませんでした。 神様は見てくれているのですね。
※2枚の構図は、この瞬間だけであり、前後の演技は通常のルーズ全身サイズより寄っていません。 

 キッズクラスのお子様が、「いつかは先生のようなバレエダンサーになりたい。」とDVDを観て思い巡らせるように、最高の演技を最高のカメラワークで撮っています。

 次に、別の発表会ですが、お世話になっている先生からメールを頂き、当方のDVDを、まだバレエをはじめていない2歳の妹さんがすっかり気に入って、100回くらいはもう観ていると、ご父兄のかたからお話をして頂いたらしいです。この2歳のお子様は、きっと一流のバレリーナになれることでしょう。将来が楽しみですね。

2015年4月29日水曜日

5W1Hは発表会ビデオの基本原則

 バレエはもちろん、全ての発表会(公演)DVDに於いて会館の外観や看板を撮るべきだと思う。そんな中、やっと会館の外観を撮っていることを、具体的に褒めてくださいました。

 それは、何故でしょう?

 通常、会館オープン時間に間に合えば良い集合時間にして、外注カメラマンに気を使い手配しているため、特に遠方の会場は、外観を撮影する時間がないのです。それは、舞台スタッフと同じスタートラインに立ち機材準備を開始しないと、グズグズしていると客電を消されてしまい準備がますます遅れてしまいます。また、正面に業者のトラックが止まっていたり通行人も増え絵にならないことも事実です。そして、9時前の時間帯は太陽が昇ってきて逆光になっていることが多い。

 だからこそ、当方は、ワンマンで行動し、着きたい時間を逆算し早朝に会館に着いている為、コントラストの柔らかいスッキリした外観をいつも撮っています。また、こうすることで遅刻することはありえないのです。それを要らないという先生もおれば、今回のように褒めてくれる先生もいるのです。

 そして、もちろん肝心の本番も最高の映像を撮れるよう頑張って撮影しています。人を見る目がある人に、また出会えて良かったです。

 感謝、感謝。

【追記】
 よく写真とビデオの両方を一社に依頼される先生がおりますが、スタッフが増えれば遅刻するリスクも増えます。それでなくても、毎回遅刻するスタッフがいました。また、車も大きくなり、搬入口付近や立体駐車場にも停められなくなります。ましてや、事故などされたら両方共、記録できなくなります。実例として、プロ選手の団体移動では、同じ飛行機に乗らないで、二便に分かれて乗るそうです。

 次に、他社であっても、お互いの領域を荒らさないので友好的に接してくれます。そして、情報交換としてバレエ業界の話をよくしてくれます。なので、御山の大将とならず、進歩向上になり撮影技術により磨きがかかるのです。

【参考】
 灯台下暗しではありませんが、地元の人は美しい景色を毎日見ているので、感動もしなくなっている。まさか、バレエの発表会ビデオのオープニングに使おうなどと思わないでしょう。

 しかし、お仕事いただいて遠方から来た者にとっては、美しい景色に感動するものです。これを1人でも他のスタッフがいれば、会館に間に合うことしか考えません。そんな中、当方はワンマンなので行動は自由です。もちろん、早い目に出発し美しい景色を見れば撮影しておきます。また、春なら桜、夏ならひまわりと季節感画像も撮っています。そして、ビデオ編集時には、日にちや会館テロップを必ず入れますので、背景画像として使うことができます。こうすることで、「思い出に残るビデオで良かったです。」と褒められることがあっても、「要らないです。」とは言われたことがないですね。

 特に、一年半ごとの発表会や会館が変わったりすると5W1Hは有益です。