【2017年12月5日更新】
【心地よい構図にするための撮影テクニック】
はじめに、当方はマニュアルズーム(手動ズーム)の出来るカメラマンです。
全てマニュアルズームで操作するので、ダンサーのアクティブな演技について行けます。
例えば、「くるみ割り人形」で紗幕の前でクララが寝ています。 そして、立ち上がります。この時、立ち上がったサイズで待つのではなく、寝ている時のタイトショットから立ち上がるタイミングでズームアウトし、 常に無駄のない心地良い画面サイズを撮るように心掛けております。
また、海外のバレエ公演DVDで上手いカメラマンが撮っているダンサーのリフトシーンのタイトショットも撮影しております。この時のDVDで先生が「イギリスでも観れますか?」と言い喜んで頂いたようです。感情移入した魂のマニュアルズームインでした。
■優れたバレリーナを知らせてください
あなたが優れたバレリーナを知っている場合は、当方にお知らせいただきますと、世界一流のバレエ団で活躍されていた方にお知らせすることが可能です。そして、その為には、当方がヴァリエーション動画を撮影し限定公開でバレエ芸術監督に観ていただくことになります。これは、日本人のビデオグラファーとして唯一歓迎された奇跡のような幸運のおかげです。
※お問い合わせいただきますと、芸術監督名と交流を証明する画像を添付いたしますので、ご安心くださいませ。
【尊敬する映画キャメラマンのお言葉】
ハリウッド映画に比べて邦画がつまらないという評論家の意見には、「固定撮影(フィックス)が多すぎる。」とあります。「ズームレンズより単焦点(単玉)レンズの方がキレが良い。」「役者が構図の中で演技しているので動かさなくて良い。」という理論があるからです。
しかし、尊敬する映画キャメラマンは、「キャメラも芝居してるんや」と、単玉時代に移動撮影(ドリー)を多用しました。これは、役者と同じくキャメラも演技してるのだという映像表現であり主張なのです。
この考えを引用し、バレエ発表会映像として考えると、舞台は待ったなしであり、こくこくとダンサーたちの立ち位置や距離間が変わります。だからこそ、常に心地よい構図にするため軽やかなズームワークをすることは有益です。そして、現在は固定のカメラ2台もありますので、動的・静的とダンサーの演技により映像を切り替えることも可能です。
【電動ズームの弊害】
慣れないカメラマンでもズーム操作を電動にすると、きれいなズームワークが出来ます。
しかし、電動ズームつまりレバーを押しての画角変更は、押し加減で寄り過ぎたり寄りが足りなかったりします。
それを正確にしようとするとゆっくりになりダンサーのアクティブな演技に間に合いません。 手動ズームが出来るカメラマンは、親指と中指でズームリングに直接さわり操作するのでほぼ正確に操作出来ます。
また、決めサイズのところに中指をあわせると正確な画角変更が可能になり、瞬時に変えることが出来ます。
これが出来ることにより、カメラが1台であろうと3台のスイッチングであろうと、優秀なカメラマンは間に合わすことが出来るのです。
バレエ劇の映像で「なんで?」と思うシーンがあろうかと思います。
それは、カメラマンがピントやサイズを決めるのが遅いので、スイッチャーが切り替えを待っていたからなのです。また、オートフォーカスの反応がにぶい場合もスイッチャーが待っています。
次に、マニュアル操作であれば、薬指と小指でフォーカスリングを操作し、中指でズームリングを操作し、人差し指でアイリスリングを操作しています。これを電動レバーで操作すると指が離れ同時にフォーカスやアイリスを操作出来なくなります。
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